今回の記事タイトルは 「自転車漂流講座」 。これは私が 「自転車旅行をしてみたいっ」 と思うようになった学生時代に手にした、本の書名デス。
1. 「ハウツー本」 ですが。。。
私の学生時代は、情報を収集しようにもインターネットはおろか、コンピュータすらほとんど普及していない時代。。。
学生の頃から活字離れ著しかった私ですが (そんな私がブログを書いているのも何ですが) 、情報は書籍から得るしかありませんでした。
その頃手にしたのが 「自転車漂流講座」 (現在は改訂版の 「新・自転車漂流講座」 となってマス)。。。国内はもちろん、世界を自転車で旅するためのハウツーが詰まった一冊デス。
自転車で世界を旅するなんて、当時の私にはかなり敷居が高いものに感じられましたが、掲載されている世界中の写真を見て 「いぃ〜なぁ〜」 と思っていました。
2. 世界を二周もしちゃった のぐちやすお さんとの出会い
この本の著者は のぐちやすお (埜口保男) さん。世界を二周した方で、 「世の中にはこんなヒトもいるんだ。。。」 と、自分とは住む世界がまったく違う。。。と思っていました。
しかしそれから数年、社会人になり、職場で知り合った自転車好きの友人から 「自転車の講習会に行こう」 と誘いを受けました。主催は日本アドベンチャーサイクリストクラブ (JACC)。埜口さんが所属する世界中を自転車で旅するヒトが集う団体。
その講習会がきっかけでJACCの方ともちょこちょこお会いするようになり、自転車レース 「マウンテンサイクリングin乗鞍」 で埜口さんと出会うことになりました。
3. 世界中を走ってきたヒトって。。。
本でJACCの存在を知った時、世界をまさに 「漂流」 してきたツワモノは、きっと一癖もふた癖も。。。と思っていたのですが、実際はとっても気さくでオープンな方々の集まり。埜口さんもやたら鍛えられた足を持つ、気さくなおじさん。。。という印象でした。
乗鞍でのレース前後の宿では、若いJACCメンバーと一緒に語らい、初めてお会いした私でも何の気がねもなく話に入れるといった感じ。。。
サイスポに載っている、MTBで世界を旅するエミコさん (JACC所属) の記事を見ても思いますが、これぐらいオープンな人間性がないと、世界中のヒトと付き合っていけないんだろうなぁ。。。と思いました。
そんな埜口さんと二回ほど一緒に走る機会がありましたが (その内の一回は峠を二つ越えるようなきつい道のり) 、脚力の違いでひぃ〜ひぃ〜言いながらかなり遅れて坂を走る私を、の〜んびりと先に上って待っている。。。脚力はもちろんですが、世界を走ってきたヒトって、人間的にもやっぱり器っていうか、ヒトを受け入れる大きさがあるんだなぁ。。。と感じました。
たまたま手にした本から、これほど世界が広がるとは思いもせず。。。逆にこの本を手にとらなければ、近所を走るだけで満足していたかもしれない (もちろんそれでも楽しいですが) 。。。そんな一冊の本の紹介でした。
なお、この本と埜口さんたちとの出会いが基になって私自身が海外へ飛び出したニュージーランドツーリングの写真、それと自転車関連の書籍を 「サイクルロードなびっ」 に掲載していますので、興味がありましたらそちらもご覧ください。