
今回は前回の話の流れから、私のちょっと特徴的なダンシング走法についてまとめます。
タイトルに書きました 「パンターニ」。。。1998年にロードレースの最高峰、ジロデイタリアとツールドフランスの両方を制覇したイタリアの選手です。
「山岳の小悪魔」
と呼ばれるほどヒルクライムが得意だったパンターニ。そのヒルクライムスタイルは、ドロップハンドルの下 (下ハン) を持って軽がるとダンシングで駆け抜けるという独特なものでした。
そんなパンターニですが、身長や体重を見ると日本人的な (?) 体型。ほぼ同じ体型の私は 「パンターニできて私ができないはずがないっ」 と思い (安直な発想ですが) 、その下ハンダンシングを見よう見まねで始めたのデス。
下ハン持って走ること自体、きつくて長い時間できなかったのに、さらにそれをダンシングでするなんて。。。最初はとてもできるものではありませんでしたが、次第にコツをつかんできたのです。その 「コツ」 を紹介します (我流ですが) 。
1. ハンドルを 「押す」 (前輪を押し付ける) イメージでダンシングする
それまでは、ダンシングではハンドルを 「引いて」 、背筋を意識してトルクを出すことが多かったのですが、パンターニ走法では体重をハンドルに乗せて、むしろハンドルを 「押す」 (前輪を押しつける) イメージでこいでいます。
2. 腕にも荷重を掛けることを意識する
それまでは、ダンシングでは荷重を脚 (ペダル) にもってきてこいでました。これはすこぶる自然なことだと思いますが、パンターニ走法ではより前、つまりハンドルに加重することを意識し、必要なトルク分の荷重のみ脚に乗せるようにしています。
3. 前のめりになり過ぎない
ここまで書くと前傾姿勢でダンシングするイメージになりますが、あまり前のめりな姿勢だと脚への加重が逃げてしまいます。ダンシングすることで前加重にはなりますが、身体の軸はシッティングの時と変わらない様に意識することも必要です(これは慣れないと難しいカモ)。
以上の三点です。要は荷重を腕 (ハンドル) に持っていくことで、脚への余分な負担を軽減し、より長くダンシングを続けるようにする、というのがポイント。
実際、ダンシングを続けて疲れてきたら前へ (腕へ) 荷重を移して脚を休ませたり、傾斜が急になったり、加速したい時は逆に脚へ加重をかけてトルクを出すという調整が下ハンにぎりのダンシングによってできるようになりました。
この乗り方に慣れるのには時間が必要でしたが、今ではヒルクライムの9割はこのダンシングで上っています。
今回はここまで。次回はこの "パンターニもどきダンシング" によって生じた良い影響について書きます。
<関連ブログ記事>
○ ヒルクライムでのシッティングとダンシング
○ 「"パンターニもどきダンシング" でも結構早いぞ」 走法の影響
○ ダンシングで重要なコト (今更ですが。。。)
わたしはパンターニのダンシングを見て
何故か感動した
見よう見まねでたどり着いたのがここに書かれている事でした
多分みんなに批判されてもこれからもパンターニです。